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推しの存在がファンサービス

舞台「RE:VOLVER」が凄かった話

 

舞台「RE:VOLVER」が本当にすごかった話。

 

どエライもんを観たわ。

 

これ大げさな表現じゃないです。本当にえらいもんを観てしまった…
※2019年に加筆。さすがに当時の熱量で考察や感想を書ききるのは難しかったので、途中でブツ切りになっています(笑)

 

舞台リボルバーは脚本・演出家の吉谷光太郎さんが5年ぶりに書き起こした
植田圭輔さんが主演を務めるオリジナル、ストレート作品です。

 http://revolver-stage.com/

 

推しが出ているので観てきました。
2公演の予定が7公演に増えていました。
ここまで予定組めたなら全通したかったな~

 

あらすじ

巨大な「城塞」に囲まれた都市『霞宮(カミヤ)』。そこはかつて外国船でやってきた海賊の英雄に与えられた都市国家。しかし帝国への独立戦争の敗北によって、その後市民たちは戦犯扱いとなり、城塞都市はさながら高い壁の監獄と化した。貧民街に暮らす少年、聖木(スズキ)は、日々盗みをしながら生きてきた。ある時、通りがかった男から盗んだバッグの中に、城塞の設計図を見つける。聖木は兄と慕う阿羅来(アラキ)、親友の伊透らと共に『都市海賊』を名乗り、都市からの脱出を試みる。しかし、少年たちの夢はもろくも崩れ去り、その後バラバラに生きていくことになる。時は過ぎ、聖木は盗賊として生きていた。ある時、聖木は刑事となったかつての仲間、伊透(イトウ)と対峙する。帝国軍と革命軍の戦いが始まろうとする中、城塞に囲まれたその都市で、彼らは再び集まり少年時代の夢に向かい始める。

 

あらすじ見るだけでワクワクしてて、キャストも豪華なのでとても楽しみでした。
初演は10月18日、私は20日からの観劇、全部で7公演観劇してきました。
東京はシアター1010。行きにくいけどどこ座っても観やすいので好きです。
大阪はサンケイホールブリーゼ。めちゃくちゃ綺麗でした。

まずセットがすごくてびっくり。
開演5分前からは波音が流れていました。

 

安西慎太郎さんが扮する「阿羅来」が煙草を吸っているシーンからスタート。
その後メインキャストが出てくるんですがいきなり不穏な雰囲気。

 

「来るのがおせえんだよ」とそこから落ちる阿羅来。

 

ビッッッックリした~~~!!!

 

落ちのある舞台久しぶりに観ました。
2時間20分あり、すべて書き起こそうとすると日が暮れるのでニコ生有料配信をみてください()配信してくれる有難さ。ロスがひどいので何回も観ようと思います。

 

下記以降ネタバレ&考察。※個人の感想ですので間違っててもご容赦ください
情報量が多く一回ではとてもじゃないけど理解しきれないので、もし今後配信や円盤で観る予定があってネタバレ気にしない方に少しでも参考になれば嬉しいです!

 

 

舞台は現代と12年前を行き来する。

壁に囲まれた城塞都市「霞宮」
50年前海賊が霞宮に乗り込み、壁の外から来たその海賊は英雄と呼ばれ、10年周期で帝國に攻撃を仕掛けています。主人公の聖木はその英雄の子孫です。
英雄に憧れ、外の世界に憧れ、霞宮を抜け出そうとした都市海賊を名乗った5人の少年が、12年後環境も立場も変わり再開する話。現代と12年前は着ている上着を脱ぐのでわかりやすいです。 

 

12年後、また 「霞宮」を抜け出そうとする。

12年前、少年5人は「霞宮」の脱出を失敗しています。
ですがかなりいいところまで行ったのか、この日を機に霞宮では銃規制を敷かれ、銃を持っているのは帝國、帝國に仕える警察のみになりました。
聖木は脱出を試みる前に城塞都市の設計図(国家機密)を盗み、それは未だ取り返せておらず、12年前の脱出は帝國にかなりの汚点を残しました。

 

12年後、聖木は変わらず盗賊、伊透は帝國警察に、玄汰は帝國に攻撃を仕掛けている革命軍のリーダーに、壬浦は探偵兼殺し屋に、阿羅来は帝國軍の司令官になっています。
そして玄汰は革命軍のスパイとして、帝國に乗り込み監獄へ捕らえられています。
また帝國の司令官、阿羅来は12年前脱出を試みた頃の記憶を失っています。
→もともと阿羅来の父親は帝國トップの人間だった為、その息子として元都市海賊だったにも関わらず帝國にいる事を黙認されています。 

 

革命軍が帝國に戦を仕掛ける事である計画が遂行されようとしている

「創世記計画」
帝國が極秘で進めている計画。
聖木が父の墓へ墓参りしている際に阿羅来が表れ「革命軍を止めろ、私に大義名分を起こさせるな」と忠告しに来ます。
創世記計画とは、壁を開き大量の水を流し、人工的に水害を起こし増えすぎた人口を減らす計画です。勿論帝國側の上層部の人間は脱出する気満々です。

 

そんなことが水面下で進められていることは都市海賊、革命軍は当然知らず、力を合わせ帝國に乗り込み、監獄に捕らえられている玄汰を逃がします。
伊透は「逃げ出せないなら内部から良くしていくしかない」と思い帝國の刑事になりましたが、都市海賊が12年越しに再会したこと、今の帝國に不信感を感じていることでスパイとして暗躍します。

 

帝國側の人間

阿羅来:元都市海賊、現霞宮司令官。聖木の憧れであり、兄貴分。
倭潮:阿羅来の部下。全ての元凶。ただの悪人。あまりにも無慈悲でサイコパスか?とすら思う。過去に人を殺したことがあり、それを鷹城に揉み消してもらっている。
鷹城:伊透の上司。そして伊透の父。元軍人だが貧民街出身と言う事がばれ刑事に天下りさせられた。ドン引きするくらいDV。聖木にパワハラクソ上司と呼ばれている。

 

都市海賊、革命軍、協力者の過去と出生

聖木:父を帝國の刑事に殺されている。その為帝國を、刑事を恨み、親友の伊透が自分が一番嫌いな刑事になったことを怒っていた。
伊透:本作一番の功労者、そして一番不遇だと思う。刑事時代の相棒を亡くしており、霞宮が大好きだった相棒の意思を受け継ぎ刑事を続けている。後述。
玄汰:仲間想いの革命軍リーダー。実は超引きこもり。壬浦は唯一の親友。
壬浦:天涯孤独。衣澄と策間に引き取られ、暗殺、探偵業を教えてもらった。
阿羅来:ただのチートキャラ。

 

抹尹:革命軍サブリーダー。猪突猛進。腕っぷし最強。玄汰が憧れ。
兄を過去の帝國と革命軍の戦争で亡くしており、その原因が聖木が12年前に設計図を盗んでしまった事が関係している事はあまり知られていない。…がこれが事実かどうか不明。
⇒抗争中に鷹城に殺される

 

衣澄:BAR衣澄のママ。元ナンバーワン歌姫。想い人に裏切られ、愛情が愛憎に変わり、いつか殺してやると男に転生したすごい人(笑)
策間:情報屋。昔訪問販売の仕事をしていた時に事件に巻き込まれ、冤罪で収監されていた。その時の監獄内の情報を知っている為案内できるから脱獄計画に参加したいと申し出る。金の為なら何でもする鷹城に雇われた帝國側のスパイ。
(⇒脚本家の吉谷光太郎さんがツイッターで「策間の言う事が全て嘘だったら…?という視点でも観劇してみてください」と言っている為、抹尹の兄が本当に聖木のせいで死んだのかは永遠に謎である。)

 

殺された人間の多さとその関係(父子関係)

聖木の父:帝國の刑事に殺された→鷹城が殺した
鷹城が殺した理由→倭潮が人を殺してしまった事件を聖木の父に擦り付けた。
聖木の父は冤罪で殺されている。

 

伊透の父(鷹城)→倭潮に金で雇われた策間に殺される。
自分の起こした事件を揉み消してもらったのはいいものの、それを弱みとして握られている為邪魔になり消した?

 

壬浦の両親:天涯孤独の為、衣澄と策間が親代わり。
唯一の親友玄汰に「策間は裏切り者だ」と言われても最後まで信じ切れていなかった。
創世記計画後、脱出できたかは不明。

 

阿羅来の父親:帝國トップということ以外描写無し。
玄汰:親についての描写無し。

 

聖木の父→伊透の父(鷹城)に殺される
伊透の父(鷹城)→壬浦の父(策間)に殺される
壬浦の父(策間)→暗殺協力により帝國側から脱出していればいいが、
依頼したのが倭潮の為消されている可能性が大いにあり。
壬浦の母(衣澄)→策間が「(帝國から)助けろと言われている」と言っていたが
BARと共に沈んでいいと言っており消息は不明。

 

自分の親を殺したのが、親友の父、仲間の父という皮肉さ。
しかもそれを知らないまま、仲間たちは霞宮を脱出するのです。
聖木の父、鷹城、伊透の相棒、抹尹、抹尹の兄…この作品では自分の大切な人が、自分と密接な関わりのある人間に殺されているのです。しかもそれを知らない。

 

…エグ過ぎない?????

 

鷹城と伊透の関係

劇中終盤で伊透が「父さん!!!!貴方はどうするんだ!!!」って叫んだとき
リアルに口が開きました。「今なんて言った??は??父さん??」ってなりました。
エッ、あんだけバチボコに殴っていたのが父親!?息子だよ!?ってなりました。
正直4回くらい観てやっと理解できたというか、周りに聞いても最初「あれ本当に父さんって言ってる…?私らの聞き間違いでは…?」って言ってました。
それぐらい衝撃でした。マジで。

 

ただ、その後鷹城と伊透が親子関係と言う事を念頭に置いて観てみると、ちょこちょこ似ている部分があったり、劇中で伊透が「銃の腕を活かせる仕事(刑事)に就いた」と言っているんだけど、鷹城もまた銃で戦うことが多く、伊透は鷹城の息子と思える描写がよく観ないとわからないところに散りばめられていました。

 

思い返せば聖木との戦闘シーンではめちゃくちゃ発砲してたのに、伊透にはあまり銃を向けていなかった気がします。多分阿羅来のリボルバー取り返した時だけで、伊透に発砲は一度もしてなかった気がします。ぱ、パパァ~~~~!!!!

 

ここからは考察というか、妄想と願望が混じっていますが。
鷹城は貧民街出身の為、恐らく銃などの実力で軍人まで上り詰め、息子や妻に貧しい思いをさせない様に努力していたと思います。
また息子には同じ思いをさせない為に同じ軍人にしたかったのかなと思います。
だからこそ貧民街出身の事を倭潮に言われたとき怒り、あまり馬鹿にするなと牽制していました。
結果的に刑事に天下りさせられた挙句、帝國にいいように使われ、劇中で「この怨は忘れません。おんの字は怨みの方の字ですけど」と言っている事から、帝國への恨みが一番深いのは実は鷹城なんじゃないかと思います。

 

また、自分の直属の部下にしたのは、大事な息子を本当の意味で「帝國の犬」にさせないよう見ていたのかなと思います。だって自分の大事な息子を大嫌いな帝國に使われるの、親なら嫌に決まってる…

 

鷹城は策間に銃で殺されてしまったけど、最後虫の息の状態で出てきます。
その後恐らく海に落ちる描写があるんですが、どこかで生きていてほしいと願うばかりですね…
最初大嫌いだったのに、最後にはトレブロコンプするくらい好きになりました。

 

抹尹と伊透と鷹城

結論から言うと、抹尹は伊透を恨みながら死んでいきます。
しかも伊透の父、鷹城によって(抹尹は鷹城が伊透の父とは知らない…と思う)。

 

抗争中、鷹城と伊透が戦うシーンがあり、伊透は鷹城に「帝國の狙いは何だ!!」と問いただすのですが、察しのいい伊透はいち早く”革命軍と帝國軍が戦争を続ける事により何か良くないことが起こる”と(阿羅来の言う大義名分→創世記計画)気が付きます。

 

それを革命軍に伝える為に抹尹の元へ行き、
「抹尹くん!!革命軍を止めることはできないか!?」と問いかけるのですが、
抹尹は「はあ??アンタ何言ってんすか!?」と怒ります(そりゃそうだ)

 

「嫌な予感がする」としか伝えなかった為、
革命軍は戦い続け、帝國軍は創世記計画をスタートさせます。

 

霞宮に大量の水が流れ始めた頃、事態に気が付いた抹尹と伊透は鉢合わせ、抹尹は「あんた嵌めやがったな!?」と伊透を槍と斧で切りかかります。

 

「そうじゃない!」と弁解しても抹尹は勿論聞く耳を持たず、無抵抗な伊透が殺されそうになった時、鷹城が発砲し抹尹は倒れ、死ぬ間際に「あんたのことは信用できないけど、最後に頼みがある。この壁を越えて外に出た時、革命軍の旗を掲げてほしい」と頼み、もう一度鷹城に撃たれ死んでいきます。
(このそうじゃない!のセリフの時、鷹城もそうじゃないと一緒に言っていて、伊透は裏切ったわけではないことを抹尹に伝えてるのがまた泣けます)

 

伊透は皆を助けたくて走り回って戦っていたのに、帝國の刑事と言う事から信用されず、最後は恨まれて目の前でまた大切な仲間を失っていく…
(最初、仲間と仲間を繋いだ壬浦の宝物を壊したせいで壬浦にも信用されておらず、12年後作戦会議の為集まったとき、こんなやつ仲間じゃない!とどつかれてた。)

 

いや、可哀想すぎない??
なぜ伊透だけこんな不遇なんだ。父はDVだしパワハラだし。
まあでも一つ感じたことは、最初は「鷹城~~!!抹尹を殺すなんてひどい!!!」と思ってたんですけど、”今にも殺されそうな無抵抗の伊透”を助ける為に、父として発砲したのかなとか都合のいい解釈をして、わたしはまた泣きました。

 

でも抹尹の気持ちもわかるんですよね。
いくら憧れの人の仲間とはいえ、帝國の人間。12年後にまた再結成して仲間になったとはいえ、元帝國刑事に「革命軍を止めろ!」とか言われたらそりゃ裏切った!と思ってもおかしくない話ですよ。いや、お前が帝國軍止めろよ、って思っちゃうよ。

 

きっといい仲間になれたはずなのに、お互いのことを認め合えないまま抹尹が死んでいくのは本当に悲しかったです。
因みに都市海賊、革命軍側で命を落としたのは抹尹だけです。

 

と、ここまで書いて記事を寝かせていたようで気づけば円盤発売されました…(笑)

 

でも嬉しい!!大好きな作品の映像が家でも見れる!!!
なお再生機器は実家!!取りに行かなきゃしぬ。
そうなんです。推しの舞台に通いたくて2018年の暮れに上京しました。*1

 

タイミングよく主演も決まったので。しかもまあその作品が個人的にかなり縁深く、思い入れの強い作品だったので1か月で全てを手配しました。全部観なきゃ死ぬって一生言ってた。家は推しのトークショー観に行ったあと、その足で不動産屋行ってそのまま決めてきました。人間ってやれば大概のことは何でもできるんだなあ(すっとぼけ)
あまりのフットワークの軽さに「は!?もう来たの!?」と東京に住んでる友人たちにドン引きされた。


今まで色んなジャンル、色んな方のオタクをしてきましたが、ずっと「東京住みたい~交通費で住めるわ~~」といいつつ、住んでいたのは日本の真ん中名古屋。有給や半休をうまいこと使えばわりと通えちゃうんですよね。ただ、


どこに行くにも通いやすいけど、公演自体は行われることが少ない為、ほぼ確で遠征が必要になる名古屋。

 

リボルバーの公演期間中、もともと2公演から7公演に増やしたと冒頭に書きましたが(チケ発段階時まだ推しを完全に推そうと思ってなかった)(増やしたくなった時には仕事頑張って調整して7公演が限界だった)(まじで悔しい)マチネ見て、名古屋戻って仕事して、次の日またマチネを観に東京へ…ってことをやっていて、新幹線代でチケットや物販だって買えるのに…って新幹線でしくしく悲しんでいました。あと体力的にめちゃくちゃしんどかった。もう若くない。(推しと同い年なのに推しのあのパワーはどこから出てくるのか…)

 

舞台 RE:VOLVERに関しては、恐らく今まで観てきた舞台、もっと言ってしまうとこれから観るであろうどんな舞台よりも好きなのでは?と思うくらいには良かったです。(推しの舞台はどれも毎回よかった!って勿論思ってはいるけども)
伏線残しまくりなのでわたしは永遠に続編を願うし、スピンオフも観たいし、全公演通えなかったから再演だって観たい。
2.5次元舞台ではなく、オリジナルのストレート舞台ってのも良かったのかもしれません。
ベースになるキャラクターが居なくて、全てを推しが作り上げたあのキャラクターは私にとっても大切なキャラクターになったし、人生を変えてくれた作品と言っても過言ではないのです。

脚本の吉谷光太郎氏が未来の設計図は手元にある。と仰っていたので「その設計図を私にもみせてくれ~~!!!その船に乗せてくれ~~!!!乗船料払うから口座教えて~~!!!」って気持ちです。

 

 

吉谷さんも5年ぶりのオリジナルとのことだったので、かなり気合が入ってたと思うし、なんかの記事でめちゃくちゃ気合入れて書いたし悩んだ、ってのを見た気がするけど如何せん半年以上前の話だから記憶が曖昧です。どうして人間の脳は忘れるようにできているのだろうか…(哲学か?)

 

取引で仲良くなったオタクたちがみんな考察タイプの人間で、あの時のツイッターのタイムラインはボルステの考察で溢れていたし、2019年令和になった今でもボルステは最高だったと熱く語れるほどなので、どうか、関係者の皆々様。

 

お金使うし円盤もある程度積んだし物販も買うしチケットも全公演買って友達招待するし何でもするので続編か再演をお願いします!!!!(クソデカ大声)

 

本当に素敵な作品でした。
今度未だボルステに魂持ってかれている友人たちとでっかいスクリーンのあるところで上映会をする予定です。
小さい映画館って、何人かでお金出しあえば全然手の届く値段だったのが驚きでした。パセラとかでもいいけどね。オタクに優しい。

 

舞台 RE:VOLVER DVD&Blu-rayは絶賛発売中。ぜひ観てください。

 

ボルステはいいぞ!!!!!!!!!!!!!!

 

おわり。

 

 

 

*1:前回の記事の人生が変わったってのはこの事。